全国の男性看護師数

最近、あちこちの病院で男性の看護師を見かけることが多くなってきました。以前は、看護の仕事をする人といえば女性が当たり前で女性は「看護婦」、男性は「看護士」という表現でしたが、今ではどちらも「看護師」で統一されています。これは、男女雇用機会均等法に基づき表現が統合されたことに基づきますが、実際の現場で男性の看護師が増えてきたことにもよります。

小規模なクリニックで男性看護師を見かけることはまだそれほど多くありませんが、最近では中規模の病院でも男性の看護師の採用が多くなり、一般的にも男性看護師は珍しい存在ではなくなってきています。日本看護協会の資料によると、平成24年度末での男性看護師の数は以下のようになっています。

<全国の男性看護師の数>

看護師 63,321人
準看護師 23,148人
保健師 730人

総数 87,199人

また、これより8年前の平成16年度末の数字は次の通りです。

看護師 31,594人
準看護師 22,838人
保健師 281人

総数 54,713人

(日本看護協会発表のデータから抜粋)

これを見ると、全体的に男性看護師の数が増えていることが分かりますが、特にこの中で看護師の人数は8年間でおよそ倍増しています。しかし、看護師全体の数から見れば、男性看護師の割合は約5.7%とまだまだわずかなものと言えます。

男性看護師のメリットと言えば、やはり女性よりも体力があることです。実際の看護の仕事では患者を動かすなど意外と体力を使うことがあります。そのせいで腰を痛める看護師も多く、腰痛は看護師の職業病とも言われていますが、その点男性は腕力があるので、力仕事には向いています。また、男性看護師のメリットは他にもあります。特に男性の患者さんにとって男性看護師は話や頼みごとをしやすい相手であり、女性の看護師より男性看護師を希望する声もあがっています。さらに、患者から女性看護師へのセクハラ対策に男性看護師をあてる場合もあるようで、数少ない男性看護師は引く手あまたと言えます。現状では、男性看護師を精神科や救急救命の部署に優先的に配置する病院が多いようですが、それ以外の現場でも男性看護師を求める声は高まっています。

また、男性看護師は女性の看護師のように結婚や出産で辞めることも少ないので、現場としても安定した人材として期待される部分もあります。さらに、副次的な効果ですが、女性ばかりでギスギスしがちな看護師の職場に男性が入ることによって、ある意味「緩衝材」的な役割を担うこともあるようです。たくさんの女性の中で数名の男性というちょっと肩身の狭い立場ではありますが、男性であることを活かして活躍できる仕事です。看護師だけでなく、近頃では男性の保健師や看護師長も登場していてその活躍はますます期待されています。

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